2009年06月15日

目を閉じると見えるもの

目を閉じると見えるもの

やじゃ











公園で一人ベンチに座り



ただ目を閉じて



耳を澄ます


















子どもたちが遊んでいる






鳥が空をぐるぐる回っている







水がピチャピチャはねている







葉っぱがこすれあっている







シーソーが上がったり下がったりしている








ブランコがゆらゆらしている







蝶がひらひら舞っている







メダカが泳いでいる








蟻が餌を運んでいる








猫が毛虫とにらみ合っている








壁にチョークで書いた落書きがある








砂場に忘れ物のバケツがある








ベンチに座っている人がいる…

















こうしてゆっくり

目を閉じて座っていると








見えるはずのないものまで

見える気がする










目を開けていたら気付かないものにまで

気付ける気がする



















自分の本当の気持ち








本当の考え








大事なもの








大事な人







やりたいこと








ゆずれないもの
















希望








未来








自分自身…




















自分が何者か










どこに行くのか









何を目指していくのか















ゆっくりと









ゆっくりと









目を閉じて
















探していこう



posted by やじゃ at 22:14| Comment(29) | TrackBack(0) | 作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月20日

童話『二人の雪だるま』

『二人の雪だるま』


やじゃ





きょうわたしは、トーマ君とあそびました。

きのうたくさん雪がふったので、
わたしたちは両手いっぱいに雪をのせて、
雪だまをつくりました。


コロコロコロ…
トーマ君が雪だまをころがします。

コロコロコロ…
わたしも雪だまをころがします。


ふたりの雪だまはどんどんおおきくなっていって、
わたしたちよりももっと、おおきくなりました。


ふたりの雪だまをくらべると、
わたしの雪だまよりもトーマ君の雪だまのほうが、
もっとおおきかったです。


トーマ君はわたしの雪だまを両手でかかえて、
トーマ君の雪だまのうえにのせました。

雪だるまの完成です。


トーマ君とわたしはうれしくなって、
おもいっきりわらいました。


ふたりでつくった大きな大きな雪だるま。
わたしたちの体よりも大きな大きな雪だるま。


さむかったけど、
すごくたのしかったです。

またトーマ君とあそびたいです。












ある日とつぜん、
トーマ君はひっこしてしまいました。

わたしはトーマ君がいないので、
ひとりであそびました。



きのうもたくさん雪がふったので、
わたしは両手いっぱいに雪をのせて、
雪だまをつくりました。


コロコロコロ…
わたしは雪だまをころがします。


わたしの雪だまはどんどんおおきくなって、
わたしよりももっとおおきくなりました。



だけどわたしのつくったおおきな雪だまは、
ポツンとひとつ、ころがってるだけ…。



わたしはつまらないので、
おうちであそぶことにしました。






わたしのつくった雪だまは、
次の日もポツンところがってるだけ…。

わたしのつくった雪だまは、
一週間経ってもポツンところがってるだけ…。



わたしのつくった雪だまは…


もう雪だるまにはならない…。









わたしがおうちでひとりあそんでいると、
にもつがとどきました。

トーマ君からです。



にもつには手紙がはいっていました。



マナちゃん、げんきですか。

また雪だるまつくろうね。





手紙のしたには小さな小さなぬいぐるみ。

かわいいかわいい雪だるまのぬいぐるみ。

トーマ君とおそろい。









まどのそとには、
おおきな雪だまがころがっています。

でももうさみしくなんかないよ。

わたしたちの雪だるまがここにあるから。




…ちっちゃいけどね。







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posted by やじゃ at 12:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

詩『歳(とし)の形跡』

『歳(とし)の形跡』

やじゃ





雪の降るクリスマス

孤独と不安に

身を震わせていた



前に進めない恐怖

後ろに戻れないもどかしさ



僕の前に道はあるのだろうか

この先に幸せはあるのだろうか










雪解けの三月

太陽は執拗なまでに

まぶしかった



この空の下では

全てがうまくいく気がした



自分を信じることだけが

全ての原動力だった

「必ず勝てる」と言い聞かせて








桜の咲いた五月

公園のベンチで見上げた桜は

僕を見ていた



「お前ならできるよ」と

優しく微笑んだ



日々生い茂っていく緑に

勇気をもらい

活力をもらった









異常なまでに暑かった夏

たんぽぽの綿毛を飛ばしながら

その行く先を見守った



「こいつらには行く先がある」

そう

僕にも行く先がある



そして来年には

新しい花を咲かすことが

できるのだ









紅葉散る秋

僕の好きな秋



無数の落ち葉が

僕の前に道を作った



長く長く続く

大きく 偉大なる道を




僕は決意した


「もう迷わない」

どんなことがあっても

この道を歩き続けると














冬はまたやってきた





雪の降るクリスマス

僕は何をしているだろう



しかし一つだけわかることがある



今年のクリスマスは

孤独と不安に

身を震わすことはないだろう



今の僕には

信じられるものがあるから




それを大事にして

これからも生きていきたい








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posted by やじゃ at 13:02| Comment(3) | TrackBack(0) | 作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

詩『目を開けば』

詩『目を開けば』


やじゃ










走って走って

走り疲れて





草原に 仰向けに倒れ込む





目を閉じると

虫や鳥達の 楽しそうな声が

キャッキャと聞こえてくる







風は僕の頬を

優しく流れてゆき



日光は全身を

ほどよく刺激する











こうしていると


あの時に戻れたような気持ちになる







あれからだいぶん 月日は流れた






僕は心も体も

あの時とは違う






しかし ただ一つ変わっていないのは






「今」の自分の生き方を

信じていること







何度自分を見失いそうになっても





こうして希望を見つけて

立ち直ってこられた









これから先どんな困難があっても


また


立ち直る自信がある















そう思って

再び目を見開いた先には




まばゆいほどの

光が満ちていた










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posted by やじゃ at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月30日

童話『おひるごはん』

童話『おひるごはん』


やじゃ







キンコンカンとチャイムがなって、

机の上の教科書がいっせいに閉じられた。




給食好きのシン君は、

「めしだーーーー!!」

と大声を上げる。




ぼくらの大好きな、

給食の時間がやってきた。









今日のメニューは何だろう?

カレーか揚げパンかひやむぎか?




「今日はエビピラフだ!」




シン君は匂いをかぎつけ、

メニューを当てる。




それを聞いて、

教室中がどっと沸く。











ぼく達は大喜びで、

エビピラフを食べる。









ふと窓から外を覗き込むと、

グラウンドの向こうのウサギ小屋では、

ウサギたちがキャベツをかじっている。




そのわきにある花畑では、

昆虫たちが花にむらがって、

ミツを吸っている。










学校裏の山では、

ことり達が木の実をつついているだろう。




うちのそばを流れる大きな川では、

さかな達が小さな虫を食べているだろう。








遠くの国ではゾウがりんごを丸かじりし、

キリンは高いところにある木の実をつついているだろう。











だけど…











だけどうちで飼っている金魚のキン太は今頃、

誰もいない部屋の中で、

プカプカ泳いでいるだけ…。






何だかぼくは、急に悲しくなって、

給食があまり食べられなかった。





















キンコンカンとチャイムがなって、

机の上の教科書がいっせいに閉じられた。




スポーツ万能のケンちゃんは、

「サッカーやろうぜ!」

とみんなを誘う。




今日の授業が全て終わって、

ぼくらの自由な時間がやってきた。











だけど僕はいそいで帰った。

寄り道なんかせずに、

まっすぐ帰った。







キン太に、

少し遅いおひるごはんを食べさせるために。










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posted by やじゃ at 12:38| Comment(8) | TrackBack(0) | 作品集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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